ご家族構成が変わったことをきっかけに、

これまで高齢のお母様が使われていた住戸をまるごとリノベーションするという計画でした。

ビルの最上階(3階)で春~秋は南北の季節風が心地よく通り抜けるお住まいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玄関扉は引き違い戸で気密性が低く、冬は寒い玄関でした。
気密性と断熱性を兼ね備えた断熱親子ドアに変更し、隣接するシューズクロゼットに新設した窓にも高断熱サッシを採用することで玄関の寒さを解消しています。

ゆとりあるスペースが確保された玄関と廊下でしたが、住戸の広さに対して収納スペースは十分とは言えませんでした。そこで幅1.2mあった廊下は有効幅を85cm確保し、余った床面積を収納スペースに充てる計画としました。
 春~秋の卓越風を住戸深くまで取り込めるように、各室とも廊下に面して開閉式の欄間を設けています。玄関たたき~室内床までの高さは床スラブ自体にレベル差があったため大きな変更ができませんでした。たたき部分と室内床を均等な階段状にすることで高齢のワンちゃんが楽に上り下りできるようにしました。室内のフローリングはワンちゃんが滑りにくいペット用フロアを選定しています。
暗くなりがちな廊下部分は各室の欄間から自然光を取り込んで明るさを確保できるようにするとともに、引き違い戸だった玄関扉を親子ドアに変更し、以前は靴箱が置かれていたスペースをシューズクロゼットに変更しました。
棚板はすべて可動式

シューズインクロゼットの土間側にはコート掛けを設置し、玄関からの動線に合理性を持たせています。コート掛けの上の棚板は土間側と室内側の両方からの利用を考慮した高さにしています。

シューズクロゼットの照明は人感センサー付きとし、利便性と省エネに配慮しています。 各室の欄間からの通風を効率良く確保できるように、玄関に隣接するシューズクロゼットの北面に縦すべり窓を配置しました。

すっきりと収納できる網戸も併設して利便性に配慮しています。