劣化が進行し、鉄線で軒になんとかくくりつけられていた雨樋。瓦棒葺きの鉄板屋根も下地強度が低下していました。1F玄関の天井には雨漏りの跡も確認されたので、雨漏りゼロを目指してしっかりと改修することになりました。 既存樋受け金物ははずれてしまい、鉄線で瓦棒鉄板に結ばれていた雨樋 まずはバルコニーを解体。屋根葺き替え後、再設置するので丁寧に、慎重に… きれいに撤去できました。 既存鉄板の瓦棒を撤去してみると…下地は貫板(ぬきいた)で防水紙も劣化していました 既存の軒先部分は貫板が腐食していました 腐食した軒先の貫板を撤去すると破風も相当傷んでいました。 貫板は作業中にも簡単に踏み抜けるほど強度がなくなっている所もありました。 下屋の垂木は強度上問題なかったので既存貫板の上に野地合板を全面敷設し、下地強度を確保しました。 軒先まで隙間なく野地合板を敷設したら、軒先板金を取り付けます 合板上に防水用ルーフィングを水下側から水上側に向けて十分な重ね幅で隙間なく敷設します。 新規瓦棒葺きガルバリウム鋼板の屋根材を敷設します 壁際は壁際板金取付の前後にシールをしっかりと打設することで止水性を確保します 新規破風を取付けた軒先に十分な容量の雨樋を設置し、軒天・外壁を塗装することでこれから10年以上、建物が風雨や紫外線からしっかり守られるようにするとともに美観をアップさせました。 施工前塗膜が剥離し下地も劣化していた下屋 施工後野地合板を全面敷設し、軒先・樋をはじめ傷んだ部分を全て改修することで十分な強度と美観を兼ね備えた下屋に。既設バルコニーを丁寧に復旧して下屋改修工事完了。